全身の病気から起こる合併症

全身の病気から起こる目の病気の合併症に関する基礎知識を説明します

身体の病気から起こる目への病気の原因と症状

全身の病気から起こる目の病気の合併症のカテゴリは眼科医が診療する目の病気の中で全身の病気から起こる目の病気の合併症と言われる増殖網膜症、前増殖網膜症、単純網膜症糖尿病網膜症などについてその原因や症状、治療法に関する情報を公開しています。目の健康維持のために目の病気についての基礎知識を知っておきましょう。

高血圧・動脈硬化・腎臓病による目の合併症

高血圧・動脈硬化・腎臓病による目の合併症は、全身の血管に異常をもたらすと言われます。その為、目にも症状が出てしまう事が多いのです。

眼底検査で目の血管の状態を検査すると、全身の血管の状態をしっかり把握する事ができます。生活習慣病を持っている方は、定期的に眼科で検査をすることをおすすめします。

高血圧による目の異常は、網膜の動脈が細くなります。これを、高血圧性網膜症といいます。

放っておくと動脈硬化が進んでしまいます。更に網膜静脈閉鎖症を引き起こし網膜で出血する事で、視力障害が起こります。

高血圧と腎臓病も密接な関係にあり、腎臓病が高血圧を引き起こすことにより、腎性高血圧になると前述のように目の病気になってしまいます。

こうした病気の場合は、内科の治療が先決です。全身の症状が緩和されれば、目の症状もよくなるからです。

アトピー性皮膚炎による目の合併症とは

アトピー患者が目の病気を合併する人が多いことは以前から知られていると思います。まだ、アトピー性皮膚炎と目の病気の因果関係については明確には判明していません。

しかし、アトピー患者が増えると、目の合併症を起こす人も増えています。

アトピー性皮膚炎を発症している患者が掛りやすい目の病気には、白内障、網膜剥離、アレルギー性結膜炎、春季カタル、円錐角膜などがあります。

白内障は水晶体が白く濁ることで見えにくくなる病気で、高齢者に多く見られますが、若い人(若年性白内障)にも起こることがあり、この若年性白内障のなかに、アトピー性皮膚炎の患者さんが多いと言われます。

また網膜剥離は網膜が眼底から剥がれる病気で、視力低下や視野欠損が起こり、なぜアトピー性皮膚炎の患者さんが網膜剥離になるのかは原因はわかっていませんが、症状が増加しているため注意が促されています。

アトピー性皮膚炎がある人は、定期的に眼科で検査することが予防につながります。

糖尿病による合併症

超尿病によって網膜症だけでなく、その他の目の病気が起こってくることもあると言われます。

糖尿病による合併症として網膜症だけでなく、その他の目の病気としては以下があげられます。

白内障

老化に伴う加齢白内障も、糖尿病があると発病の時期が早くなると言われます。

緑内障

糖尿病になると、血管が詰まることで新生血管が発生しやすくなると言われ、網膜だけでなく隅角にも発生し、房水を排出する隅角をふさぐことがあり、これにより眼圧が高くなり、緑内障が起きてしまうようです。

増殖網膜症とは

増殖網膜症は、前増殖網膜症からさらに進行した状態です。網膜の酸素を補うため新生血管という新しい血管ができて、網膜から水晶体まで広がっていきます。新生血管はもろいためすぐに破れ出血します。

硝子体で出血が起こると光を遮断するため、目の前が突然真っ暗になったり、視野がぼやけたり、黒いゴミなどが見えるといった症状(飛蚊症)があらわれるようです。

こうした出血を繰り返しているうちに網膜剥離を起こし、ついには失明する危険もあるので、定期健診はとても大切です。

増殖網膜症の治療

増殖網膜症の治療でもっとも重要なことは、失明を防ぐことと言われます。

食事、運動、薬物療法などで糖尿病をコントロールすることが、網膜症の改善につながると言われ、単純網膜症の段階であれば、血糖値をコントロールすることで、進行を抑えることができるようです。

前増殖網膜症では、レーザー光凝固で進行を抑えることができるようで、点眼麻酔で行うため痛みはないようです。

増殖網膜症のように進行している場合は、硝子体手術が行われ、硝子体のなかの出血を除去するなど、以前は手の施しようがなかった症例も高い確率で治せるようになっています。

また糖尿病網膜症を予防するには、糖尿病だといわれたらすぐに眼科で眼底検査を受けることが必要で、目に異常がなくても、年に一度は検診を受けたほうが良いようです。

自覚症状のないままに進行し、失明に至ることもある目の病気と言われます。早期の発見がとても重要と言われていますので早期に発見されることで治療も簡単で、治療の効果も上がるようでうす。

増殖網膜症の検査とは

眼底検査で調べれば、網膜の変化はすぐにわかるようです。注意しなければいけないのは、糖尿病網膜症は自覚症状と重症度が一致しない事と言われ、増殖網膜症は糖尿病網膜症が進行した状態ですので糖尿病網膜症が進行する前に糖尿病の人は自覚症状がなくても、定期的に眼底検査を受けるようにしましょう。

前増殖網膜症

前増殖網膜症は、単純網膜症から一歩進行した状態のことで、出血や白斑(血管からしみ出した成分が網膜に沈着し白く濁ったもの)が増えてくる状態になります。

また網膜の細小血管が拡張したり、ふさがったりするようで、この段階でも目立った自覚症状はないようです。

単純網膜症

単純網膜症は、網膜症の初期のことをいいます。血管に有害物質がたまり、血管が弱くなって、血管に小さなふくらみ(毛細血管瘤)ができたり、出血が起きたりします。

この段階では、まだ、自覚症状もほとんどなく、視力低下があったとしてもゆっくりと低下していくため、気づく人が少ないようです。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、生活習慣病のなかでも、急激に増えている糖尿病との合併症です。

糖尿病は血液の糖分(血糖)が多くなり、やがて血管や神経が侵される全身病です。糖尿病に関する認識は深まっていますが、網膜症まで合併すると思っている人は少ないようです。糖尿病の恐ろしいさはその合併症にあり、腎症、神経障害、そしてこの網膜症が三大合併症といわれています。

網膜症は網膜の血管が障害される病気です。糖尿病で血糖値が高いままだともう歳血管にこぶができたり、詰まったりして、血液がスムーズに流れなくなります。

網膜には酸素を運ぶための毛細血管がたくさんあり、血管が詰まると酸素が運ばれずにさらに破れやすくなりなったりします。こうした血管の異常があ網膜にさまざまな障害を起こすのです。

日本では成人が失明する原因の第一位が糖尿病網膜症で、糖尿病患者の増加に伴い、増加の一途をたどっています。自覚症状がないままに進行するこわい病気です。

糖尿病網膜症の症状

糖尿病網膜症は自覚症状がほとんどないため、いつのまにか進行していることが多いようです。といっても、糖尿病になった人がすぐに網膜症になるわけではなく、血糖値をコントロールする必要性が高いようです。

合併症があらわれるまでの平均年数は、網膜症で7~8年と言われ、これはあくまでも平均年数ですが、糖尿病にかかっている人の半分が、なんらかの網膜症の病状をもっていると考えられています。糖尿病網膜症は進行の状態によって3つにわけられています。