角膜の病気

角膜の病気に関する基礎知識を説明します

角膜の病気の原因や症状

角膜炎・角膜腫瘍のカテゴリは眼科医が診療する目の病気の中の角膜炎・角膜腫瘍と言われる上皮型(樹枝状角膜炎)、角膜ヘルペス、細菌性角膜炎・細菌性角膜潰瘍などの原因や症状、治療法に関する情報を公開しています。目の健康維持のために目の病気についての基礎知識を知っておきましょう。

角膜腫瘍

角膜腫瘍とは、角膜に起こる目の病気の一つで、角膜が傷つき、そこに細菌やウイルスなどが感染したり、外傷などによって角膜腫瘍を引き起こしたり、あるいは、体質的なことやその他の病気によって、まぶたの内側がブツブツと腫れ、このブツブツによって角膜が炎症を起こし、腫瘍になってしまう病気のこと。

角膜に障害をおこすと混濁(白斑)が残り、視力障害の原因にもなるといわれています。

また、角膜腫瘍は、角膜の組織にまで病気が及び、角膜の透明性が失われてしまい、失明してしまう恐れもあると言われているので直ぐに治療が必要な病気です。

自覚症状を感じたときには、病気が進行している状態と言われ、自分では気付きにくい病気のようですので、特にコンタクトレンズを着用している方は目に少しの充血があったり、異物感を感じたりしたら眼科に受診されるのが望ましいようです。

角膜ヘルペス上皮型(樹枝状角膜炎)とは

角膜ヘルペスの上皮型(樹枝状角膜炎)は、角膜の一番外側にある上皮層でウイルスが増殖したため炎症が起こり、潰瘍ができます。

この潰瘍の特徴として、樹木が枝分かれしているように見えることから「樹枝状角膜炎」と呼ばれています。角膜ヘルペスの上皮型(樹枝状角膜炎)の症状は異物感、充血、見えにくい、まぶしいなどがあります。多くの場合、片方の目に再発を繰り返します。

実質型は、角膜の実質層に炎症が起こり、白く濁ってくるのがこのタイプです。上皮型に比べ、視力が急に低下します。

角膜ヘルペスの上皮型(樹枝状角膜炎)の治療は、抗ウイルス薬の点眼薬を用い、約2週間ほどでよくなります。

また角膜ヘルペスの実質型の治療は、抗ウイルス薬の点眼薬と消炎剤を用いて治療します。約2ヶ月ほどでおさまりますが、角膜に瘢痕が残って白くが拡幅しないこともあります。

角膜ヘルペスの再発を予防することはできません。抵抗力が弱まると再発しやすいので、日頃から体調を整えストレスをコントロールすることが大切です。

角膜ヘルペスとは

角膜ヘルペスは、感染による角膜炎のなかでもよく見られます。単純ヘルペスウイルスに感染して、角膜に炎症が起こる病気です。

そもそも単純ヘルペスウイルスには、ほとんどの人が幼児期~20歳代の間で感染しています。症状が軽いため気づかないのです。感染後ウイルスは潜伏していますが、多くの人は発病しないまま一生を終えます。

ところが風邪をひいたり、熱を出すなど体の抵抗力が低下したときに、潜伏していたウイルスが活性化し角膜に炎症を起こします。

角膜ヘルペスは大きく分けて、角膜の表面を侵す上皮型と深部を侵す実質型の 2つに分けられます。

細菌性角膜炎・細菌性角膜潰瘍について

細菌性角膜炎・細菌性角膜潰瘍は、角膜は本来ゴミなどが目に入っても涙によって流すなど、防御機能を備えています。

しかし、コンタクトレンズの無理な装用や異物、けがなどで角膜が傷つくと、そこから細菌に感染して角膜炎を起こすことがあります。角膜の上皮から実質まで病気が及ぶと角膜潰瘍となり、治っても角膜が白く濁ったままで視力障害を起こすこともあります。おもな細菌はブドウ球菌、緑膿菌、連鎖球菌などです。

細菌性角膜炎・細菌性角膜潰瘍の症状は、痛みから激痛、黒目のまわりの充血、目やになどがあります。

細菌性角膜炎・細菌性角膜潰瘍の治療は、原因となる細菌で異なるため、検査のあとその細菌にもっとも有効な抗生物質を点眼、内服などします。人によっては治癒までに数ヶ月かかります。

目に異物が入ったり、コンタクトレンズを装用したあと1日以上痛みが続くときは、すぐに眼科へ行くようにしましょう。

その他の角膜の病気

その他の角膜の病気のカテゴリでは角膜の病気とされる乾性角結膜炎(ドライアイ)、強膜炎、円錐角膜など角膜の病気に関しての原因や症状、治療法などについての情報を公開しています。

乾性角結膜炎(ドライアイ)とは

乾性角結膜炎は涙に関する機能が低下して涙の分泌量が減少したり、涙の成分が変化したために、目の表面が乾いて角膜に細かい傷ができてしまった状態をいいます。

涙に関する機能の低下は原因が不明なものが多く、中年以降の女性に多く見られるのが特徴です。ある種の薬品や病気で涙の量が減ることもあります。

乾性角結膜炎(ドライアイ)の症状は目がゴロゴロする、まぶしい、痛いなどの不快感や、涙が出るなどが主な症状です。長時間目を使ったとき、ほこりっぽい場所や感想した室内などでは悪化します。

目の症状のほかに、口のなかやのどの以上な渇きがあるときはシェーグレン症候群が疑われます。これは免疫以上による全身病で、慢性関節リウマチなど体の他の部分にも合併症が見られることがあります。患者さんは40歳以上の女性が多く、思いあたる症状のある方は眼科での検査をお薦めします。

乾性角結膜炎(ドライアイ)の治療は涙腺の機能回復は望めないため、目が乾かないように人口涙液の目薬を点眼するのが一般的です。目の乾燥を防ぐゴーグル状の眼鏡をかけるのもいいでしょう。また、涙点をふさいで涙の流出を防ぐ手術をすすめられることもあります。

強膜炎とは

強膜炎は、白目の眼球壁の部分に炎症が起こる病気をいいます。白い部分が紫色を帯びて充血し、そこを押すと痛みを感じます。

強膜炎はリウマチなどの合併症として起こることもありますが、原因はわかっていません。強膜炎の治療はまずは全身の病気を治療することが先決で、ステロイド剤の点眼、内服などで様子を見ることが多いようです。

円錐角膜

円錐角膜は角膜の中央が前に突出し、円錐型になる病気です。多くは思春期のことから除々に始まり、少しずつ変形していきます。原因は遺伝などの先天性素因が考えられるとの説がありますが、いものところはっきりしたことはわかっていません。

多くは両目に起こります。角膜が突出し視力低下、乱視などが始まります。症状が出て初めて病気に気づく人がほとんどです。

30歳を過ぎると進行が鈍くなりますが、このころまでに強い変形がない場合はコンタクで補います。変形が強い時は、角膜移植が行われると言われています。